Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
吉井 賢資; 馬場 祐治; 佐々木 貞吉
Photon Factory Activity Report 1997, P. 421, 1997/00
4d金属(Nb,Mo)及びその酸化物(MoO,YO,ZrO,NbO,MoO)におけるLMM共鳴オージェ過程について調べたところ以下の結果を得た。(1)いずれの物質ともL吸収端付近でオージェピークが光のエネルギーに比例して変化する。(2)絶縁体(YO,ZrO,NbO,MoO)でのみ、オージェピークがスペクテータとノーマルの2本に分裂する。以上、(1)については共鳴ラマン散乱として知られている現象との関連で、また(2)については伝導帯のエネルギー構造と関連において議論する。
寺岡 有殿; 馬場 祐治; 佐々木 貞吉
Photon Factory Activity Report, (14), P. 422, 1996/00
高エネルギー物理学研究所放射光実験施設のBL27Aにおいて、シンクロトロン放射光を用いてオージェ電子のエネルギー分析を行った。ほぼ液体窒素温度に冷却したCu(100)の清浄表面にトランス-1,2-ジクロロエチレンの蒸気を吸着させて凝縮相を形成した。塩素の1s軌道からC-Cl結合の反結合性軌道への遷移に対応する強い吸収ピークの近傍でKLLオージェ電子のエネルギーを分析したところ、傍観型オージェ電子のエネルギーが励起エネルギーに比例してシフトするのが観測された。さらにオージェ電子スペクトルの半値幅が共鳴ピーク位置で狭くなることも観測された。このナローイングは傍観型オージェ過程が最終的な2正孔状態の寿命に支配されることを示している。すなわち、傍観型オージェ過程はオージェ共通ラマン散乱であることが明らかになった。